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第18回法面工事雑学講座

皆さんこんにちは!

プロス工業株式会社、更新担当の中西です。

 

~環境共生とDX~

近年の極端気象を受け、法面工事はレジリエンス(強さ)とエコロジー(やさしさ)、そして**DX(デジタル)**の三位一体へ。現場で効く最新の取り組みを紹介します。

1|“緑のインフラ”としての法面

  • 在来種中心の植生:根系が土を束ね、微生物が土壌を健全化。

  • 生態系配慮:開花期の分散、昆虫・鳥類の休息帯を意識した群落設計。

  • エコ資材:ココナッツ繊維ネット、再生材入り基材、低VOCの結合材。

効果:浸食抵抗↑、景観・CO₂吸収↑、維持費↓。地域の合意形成にもプラス。

2|DX:見えない斜面を“見える化”する ️

  • UAV測量(ドローン):写真測量・LiDARで点群モデルを作成、体積・法勾配を即算出。

  • BIM/CIM:3Dで干渉確認、法枠・アンカー位置を施工前に確定。

  • センサー監視:間隙水圧・傾斜・伸縮の閾値監視で早期警戒。

  • 電子黒板・出来形自動:報告書を迅速化し、透明性とトレース性を担保。

導入メリット:手戻り▲、安全性↑、合意形成のスピード↑。

3|施工の省力・高品質化 ️⚙️

  • プレキャスト法枠:据付迅速、品質安定。

  • 高耐久塗装・防食:アンカー頭部や金物の長寿命化

  • 標準化手順:水抜きピッチ・ボルト長・グラウト配合をテンプレ化しばらつきを削減。

若手育成にも効果的。誰が施工しても同じ品質へ。

4|地域とともに:説明責任と景観配慮 ️

  • ビジュアル広報:3Dモデルと完成イメージで住民説明。

  • 作業時間帯配慮:通学・通勤ピークは騒音・粉じんを最小化。

  • 景観色合わせ:法枠色や植生で**“人工物を目立たせない”**設計。

5|LCC(ライフサイクルコスト)で賢く選ぶ

  • 初期費用だけでなく、点検・補修・清掃まで含め比較。

  • 予防保全:詰まりやすい水抜きは点検口併設、清掃容易性で長寿命化。

  • KPI:崩壊件数/詰まり件数/モニタ閾値超過回数/年維持費を定点化。

事例:盛土法面の“短工期×高耐久”を両立 ⏱️

UAVで現況を1日取得→CIMで法枠・排水・緑化を統合設計。
プレキャスト法枠+在来種植生+水抜きボーリングで、工期▲30%・維持費▲20%(初期見込み)。✅

6|安全文化を仕組みにする

  • KYT定例化:高所・落石・重機接触・気象の4領域で毎朝5分

  • 気象閾値:風速・雨量で作業中断基準を明確化。

  • 緊急時プロトコル:避難経路・連絡網・役割分担を“見える化”して掲示。

まとめ ✨

法面工事の新常識は、環境共生×DX×予防保全
私たちは、調査から3D設計、施工、モニタリング、維持までワンストップで伴走します。
「豪雨前に点検してほしい」「既設の再生プランを作りたい」——まずはお気軽にご相談ください!